Robert Louis Stevenson(1850-1894)

ロバート・ルイス・ステーブンソン

stevenson イギリスの小説家。エジンバラに生まれる。はじめ工学を、のちにエジンバラ大学で法律を学び、弁護士の資格を得たが、生まれつき文学が好きであったことから、各地を旅行し、その間に旅行記や短編小説を書いた。彼の作品は、思想的には、深くないが、ロマンチックなおもしろさがあり、多くの人々に愛読されている。
代表作には、「宝島」「新アラビアンナイト」「ジキル博士とハイド氏」などがある。
1887年アメリカに渡り、南洋を回ってサモア島に定住し、そこで亡くなった。 (教学研究社『世界人名事典』)

英国の作家・詩人。エジンバラで灯台技師の子として生まれ、はじめ工学、のちに法律を修めて、弁護士の資格を得たが、生来の文学好きと結核のために、若い頃からフランス、ベルギーなどをしばしば旅行して、「内陸航路」「ロバ旅行」などの旅行記を出した。またその頃米国人オズボーン夫人と激しい恋に落ち、夫人の後を追ってサンフランシスコに渡り、病気と貧困に苦しみながらも1880年念願がかなって同夫人と結婚。スコットランドに帰って「自殺クラブ」を初めとする多くの短編、評論を書いた。
しかし、一躍その文名をとどろかせたのは83年に単行本として発表された少年冒険小説「宝島」で、その後「オットー大公」「ジキル博士とハイド氏」「誘拐されて」「バラントレーの若殿」などを出した。その間、絶えず結核の悪化に苦しみ、最後は西太平洋のサモア島で生涯を終えた。初期の作品には、猟奇的、冒険談傾向が強いが、「バラントレーの若殿」や未完の傑作「ハーミストンのウイア」においては、人間の深部をよく描き出している。詩では、「幼年詩苑」が代表作。(平凡社・国民百科事典・小野 協)

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